今回の総会プレゼミでは「私の中の<発達障害>」のテーマで研修を企画しました。
その理由として、医療ケア関係者にいわゆる発達障害のカテゴリーに含まれるメンバーが少なからず見受けられること。その対応にリーダースタッフ達が戸惑っており、適切な対応が出来ていないケースが報告されていること。
そしてなりよりも、私たち自身の中に、実は潜在化された発達障害があることです。
今回のテーマは、発達障害「対策」ではありません。私たち自身のなかにある発達障害をセルフ・モニタリングすることで、発達障害の理解を深めることにあります。発達障害の方々の独自な世界認知(発達障害インテリジェンス)を理解しつつ、彼らの生きにくさをサポートし、かつ彼らから定型発達(普通の人たち)の私たちが見失ってしまう多くの問題への気付きを得たいと考えています。
さらに今回、発達障害をテーマに取り上げる理由があります。
私たちを困惑させ、深い憤りを引き出した、いくつかの家族DV(児童虐待)の事件がありました。東京目黒の結愛ちゃん(5歳)事件、千葉野田市の心愛さん(10歳)事件などです。あくまでも品川の私見ですが、これらの「父親」たちの執拗な虐待行動は、おそらく自閉症スペクトラム障害の強い影響下にある行為との印象を持ちます。現在、マスコミは極めて慎重に発達障害の用語を使用することを抑制していますが、裁判のプロセスでこの用語が出されるのは、時間の問題でしょう。
発達障害が児童虐待と結びついて世間に流布すれば、現在、社会適応に努力されている発達障害の多くの皆さんに与えるダメージは必須です。
ケア・カウンセリング協会の皆さんには、ぜひ、この「過剰反応」への健全な抑制因子となっていただきたいと、切に望みます。
この時、私たちに希望を与えてくれたのが、国連気候行動サミットで、各国のリーダーたちに鋭く切実な批判を浴びせたのが16歳の少女でした。
グレタ・トゥーンベリさんは、自身がアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)と公言しています。彼女は自身の発達障害こそ、世界にメッセージを
とどけるエネルギーであると認めています(彼女の演説は、まだNETで見れます)。
私たちの内なる発達障害のテーマで、彼女の勇気をシェアリングできればと思います。
時間 | 11月2日(土)15:00〜21:00 |
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場所 | 東京 |
会場 | 東京都台東区民会館 9階 特別会議室(大) |
課程 | 共通 |
科目 | 必修 |
単位 | 8単位 |
参加費 | ¥8,000 |
定員に達し次第締め切りますので、お早めにお申込ください。